HC-110とは?
HC-110はKodakから発売されている現像液です。日本では見かけない現像液ではありますが発注すると入手できる濃縮された液体の現像液です。コダックアリラスジャパンによると最小発注単位が8本から受け付けていると言うことでした。発注するとしたら知り合いの方と共同で発注と言うことになりますね。アメリカのB&Hからも注文できます。(HC-110単独で注文することをおすすめします、印画紙といっしょに頼みましたらなぜかアメリカの税金を取られました、荷物の大きさなどが関係しているように思えます。)
HC-110はアンセル・アダムス著の『The Negative』で推奨されておりゾーンシステム愛好家に人気があるようです。そして毒性も少なく環境に優しい現像液ということです。
HC-110の特徴
HC-110は濃縮現像液であり非常に長持ちする現像液のようです。海外で、昔写真学校に通ってたときに使ったHC-110が出てきて色が変わっていたけど問題なく使えた、という逸話やベトナム戦争時メコン川の水でそのまま現像したけど問題なく現像できたとか言う逸話があるそうです(ソースが不明なのでその記事が見つかったら嬉しいです)以上の逸話はともかく非常に保存性が高い現像液というのは事実だそうです。
そして濃縮現像液であり使う直前に希釈して使うことができます。一応繰り返し使うこともできるそうですがワンショット現像液、使い捨ての現像液として使った方が結果が安定するようです。このあたりはロジナール(これも後ほど触れたいと思います。)のような使い方ができます。そして現像液の希釈率を変えることによって現像時間を調整することができるようです。(現像時間が5分より短いとムラができることや、極端に薄めて静止現像を行うために使用するものだと思われます。)A~Hまでの希釈率があるようです(G,Hは非公式)
HC-110希釈率早見表
同じ濃縮現像液であるロジナールを使うときもそうなのですが現像するときにロジナールをどれくらいの水にどれだけ入れれば使いたい希釈率になるのかということがパッとわかると便利であると思います。海外のサイト、Covington Innovations (http://www.covingtoninnovations.com/index.html)にKodak HC-110 Developer Unofficial Resource Pageというページがありそちらに希釈のガイドラインがありますのでそちらを引用させてもらいます。英語ですがGoogle翻訳を使えば読むことができますので読むことをおすすめします。なかなか興味深い内容が沢山あります。
※現像液の疲労を防ぐためタンクの容量よりも多くの現像液ができるにしても最低6mlのHC-110を使う必要があるそうです。F希釈で300ml作りたい場合でも3.8mlのHC-110では現像が不十分になる可能性があるので480mlの現像液を作る方が良いということですね。
現像時間
一般的な希釈率はB希釈(1:31)でデータは豊富にあると思います。HC-110は現像時間は希釈に比例するようです。そのためD~F希釈の現像時間は、
D希釈 B希釈よりも25%長く現像
E希釈 B希釈よりも50%長く現像
F希釈 B希釈の2.5倍の現像時間
となるようです。
とはいえ
私もまだまだ試していないことが多いので順次試していこうと思います。B希釈とD~F希釈が同じような仕上がりに本当になるのか、という点は特に気になりますので。いろいろ分かり次第HPに載せていこうと思います。
HC-110に関して何かこんな物があるというものがありましたら連絡をくださるとありがたいです。
引用:Kodak HC-110 Developer Unofficial Resource Page